プロフィール

ヴァイオリニスト 正戸里佳

正戸里佳

17歳でパガニーニ国際ヴァイオリンコンクール第3位を受賞した若手ヴァイオリニスト正戸里佳は、長くパリを拠点にしながら、国際的に活動を展開している。
幅広いレパートリーを持つが、特にフランス音楽には定評があり、「正戸里佳のドビュッシーやラヴェルには特別な音がある」と讃えられている。
正戸里佳が一番大切にしているのは“歌”である。高度なテクニックと深い音楽性に支えられた“歌”が、世界の聴衆を魅了している。

広島市出身。3歳よりヴァイオリンを始め、わずか10歳で、ルーマニア第2の都市ヤシにてモルドバ・フィルハーモニーとブルッフ作曲ヴァイオリン協奏曲を共演し大好評を博した。その模様はルーマニア国営ラジオでも放送された。さらに13歳でポーランド国立クラクフ室内管弦楽団とメンデルスゾーン作曲ヴァイオリン協奏曲を共演。そして2006年には17歳でパガニーニ国際ヴァイオリンコンクールにて第3位を受賞し、国際的な話題となる。
また2001年には毎日放送で、2007年には中国放送で正戸里佳を取り上げたドキュメンタリー番組が制作・放送されるなど、10代の頃から大きな注目を集めてきた。

広島大学附属中学校卒業。桐朋女子高等学校音楽科を首席卒業後、同学園ソリスト・ディプロマ特待生を経て2009年に渡仏。パリ国立高等音楽院修士課程をプルミエ・プリ(一等賞)および審査員特別賞を受賞し首席で卒業後、同音楽院第三課程アーティスト・ディプロマコースを修了。2016年ザルツブルク・モーツァルテウム音楽大学修士課程アーティストコース修了。

パリと日本を拠点に、フランス、イタリア、スペイン、ハンガリー、アメリカなど各国でコンチェルトや室内楽の公演を行い、音楽祭に招待されるなど、精力的に演奏活動を行っている。
フランスにおいては、Cordes et Pics フェスティバルやComminges フェスティバルに招待されリサイタルを行う。 2012年 クロード・ドビュッシー美術館にてドビュッシー作品を含むリサイタルを開催、2013年 パリOECD第900回総会記念コンサートに出演、また、ラジオフランスで公開収録コンサートを行う。2015年 在仏日本大使館にてリサイタルを開催、2016年にはパリのサル・ガヴォーにてチャイコフスキーの協奏曲を演奏し、大好評を博す。
イタリアにおいては、ミラノ・ローマ・ナポリ・ジェノバ・ペルージャなどの都市にてリサイタルを開催。
日本では、ラ・フォル・ジュルネ、宮崎国際音楽祭などのフェスティバルや全国各地でのリサイタルに出演するほか、オーケストラアンサンブル金沢、大阪フィルハーモニー交響楽団、札幌交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、中部フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、日本センチュリー交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、広島交響楽団、ポーランド放送室内合奏団などと共演している。

2004年 アカシア賞受賞
2006年 パガニーニ国際ヴァイオリンコンクール第3位受賞(日本人最高位)
2011年 中国電力エネルギア音楽賞受賞
2011年ミラノSocieta Umanitaria国際音楽コンクール第1位
2013年デュオハヤシ国際コンクール第1位
2016年ドミニク・ぺカット国際ヴァイオリンコンクール審査員満場一致の第1位および聴衆賞受賞

これまでに、ロームミュージックファンデーション、明治安田生命クオリティオブライフ奨学生、ヤマハ音楽支援制度留学奨学生として研鑚を積む。その後フランスにてバンク・ポピュレール財団アーティストとしても活躍する。

ヴァイオリンを、長谷川夕子、前橋汀子、工藤千博、原田幸一郎、ロラン・ドガレイユ、ピエール・アモイヤル、パトリス・フォンタナローザの各氏に師事。
近年は大阪国際音楽コンクールや日本クラシック音楽コンクールなどの審査に携わる他、若手の育成にも力を注いでいる。
使用楽器は1710年製ジュゼッペ・グァルネリ(フィリウス・アンドレア)。
2018年には、デビューCD『パリのヴァイオリン・ソナタ集』(キングレコード/レコード芸術準特選盤)をリリース。JAL国際線機内オーディオや、ゴッホ展(上野の森美術館と兵庫県立美術館で開催)の音声ガイドに使用された。また、2019年に「ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全10曲シリーズ」(共演:岡田 将)を2都市で完遂し、大好評を得た。

2021年には、NHK BSテレビ「コズミックフロント☆MUSIC」に出演。
2022年、広島市平和記念公園に開館した「被爆遺構展示館」にて、自身のライヴ録音よりプーランク作曲「平和の為にお祈りください」が使われている。
同年、広島交響楽団と6公演、2024年にも4公演のツアーを行い、大好評を得た。
今後ますますの活躍が期待されている。

オフィシャルHP https://rikamasato.com/
オフィシャルFacebook https://www.facebook.com/rika.masato.violin/

正戸里佳 これまでの歩み

ヴァイオリンと共に歩んだ幼少期

1993年(4歳)
ヴァイオリンを習い始めて1年

1996年(7歳)
広島でブルッフ作曲ヴァイオリン協奏曲を演奏

2000年2月(10歳)
モルドバ・フィルハーモニー管弦楽団と共演(ルーマニア・ヤシ)

国際コンクールで飛躍する

2006年(17歳)
パガニーニ国際コンクール第3位入賞。一躍国際舞台へ

2016年(27歳)
第1回ドミニク・ペカット国際コンク―ルに優勝

日本での活動

2007年(18歳)
津田ホールでのリサイタル
2008年(19歳)
広島交響楽団定期演奏会に出演。指揮者 秋山和慶氏と

2009年(19歳)
「サントリーホール成人の日コンサート」に出演

2012年(23歳)
大阪フィルハーモニー交響楽団 岐阜定期演奏会に出演

2015年(26歳)
札幌交響楽団と共演

国際舞台での活動

恩師原田幸一郎氏のマスタークラス(パリ サル・コルトー)

パリで、ヴァイオリニスト パトリス・フォンタナローザ氏のレッスンを受ける

ニューヨークにてコンサート

ハンガリーにてコンサート

ルーブル宮にて、巨匠タッキーノ氏とプーランク作曲ヴァイオリン・ソナタを共演

フランスにてたび重なるコンサート

2016年(27歳)
パリの殿堂サル=ガヴォにてチャイコフスキー作曲ヴァイオリン協奏曲を演奏

2018年(28歳)
イタリアでヴィヴァルディ作曲「四季」を演奏
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